ごめん、やっぱすき

うまく言えないけど。

村を焼かれることの幸せ

最近Twitterでアツく論じられている「誰が率いる軍団に村を焼かれたいか」問題。波にはのまれたい系ババアである私もここ数日誰に村を焼かれたいのか頭を悩ませていたのだがやっと結論が出たのでここに記しておきたい。

まず私は軍団であることを考慮し、『焼く側(軍団)』と『焼かれる側(村民)』に分けて考えることにした。

【焼く側】
①帝王 薮様
やはり軍を率いるならばあの闇の帝王薮様しかいない。王座であの長い脚を見せつけるように座りながら、無造作に貼られた壁の地図を的にダーツをして欲しい。そして露骨に壁に刺さる音に無邪気に笑って、射抜いた村の名を部下が読み上げた瞬間にあの長い脚を組み換えて「焼け」と最高の笑顔で命令を下して欲しい。

②作戦参謀 侑李
堕落した貴族家系に生まれ、その恵まれたルックスと冷酷さで血筋を途絶えさせ達成感から自らも絶とうとしていたところを薮様に拾われ組織のブレーンに。飄々としていて真意を把握することは困難。帝王の命を受け潜入を行う。スパイとして潜入してきていた侑李に裏切られて可愛い笑顔で「…好きの反対って嫌いじゃなくて…無関心なんだって!」と言われてその場で立ち尽くしたい。

③指揮官 中島裕翔
颯爽と馬に乗って大勢の軍の最前を圭人くんと二人並んで走って欲しい。裕翔くんにはナポレオンのようなダサめの貴族衣装を着て、それなのにそのスタイルの良さで押し切って魅了してほしい。そして実は裕翔くんは薮様に騙されていてこの村を焼くことで世界は救われるとか思ってて欲しい。最後の最後で騙されていたと気付いた裕翔くんが静かに流す涙を真空パックで保存して科学の力で結晶化して国宝としたい。

④軍隊長 オカモトケイト
裕翔くんは二人で並んでると思ってるけどオカモトケイトは実はいつも2歩くらい斜め後ろを走っているといい。いつも中世の兵士みたいな格好をしていて小脇にあのヘルメットみたいなやつを抱えて欲しい。裕翔くんと同じ故郷の出で二人は幼なじみだったんだけど上官である裕翔くんにいつからか距離がではじめて「指揮官お話が…!」とか言い始めるといい。裕翔くんより先に騙されていたことに気付くんだけどその時裕翔くんは指揮官としてすごく苦悩していて伝えられなくて膝を落として静かに泣く裕翔くんにそっと近づいて背中から腕を添えながら「ごめん…裕翔…」と自責の念に苛まれて欲しい。

⑤強かな正妻 八乙女光さん
いつも薮様を励ましたりゆくゆくはこの世のすべてを手中におさめる薮様の正妻としてお稽古事に励む日々。計算高くて野心家だといい。「貴方だったらこれくらい朝飯前よね?」「当たり前だろ」の掛け合いを1日3回しっかりとお聞きしたい。

⑥麗しき廓の住人 お慧
薮様や八乙女さんの暮らす城の離れ(和室)にいる愛人。長らく薮様の寵愛を受けているが実は半ば誘拐されて幽閉されている。"普通"の生活に憧れていたが今もう全てを諦め退屈な時の流れに身を委ねている。大抵の望みは薮様が叶えてくれるが一番の願いは叶わないと分かっているから何にも興味を示さないみたいな虚ろな目をしてたらぶち上がる(欲望)。気まぐれに高木を拾うといい。

⑦純真無垢な世話役 高木
雑用として軍入りし、うっかりお慧のいる離れに迷い込んで薮様の怒りをかうといい。必死に謝りながら薮様に殺されてかけたときに「ねえ…この子、ほしい」と気まぐれにお慧に救われて欲しい。世話役として仕えるうちにお慧の本当の願いに気づくといい。「俺を散歩に連れていってくれませんか」って笑いかけたらなおいい。ハッとしたお慧の手を引いて邸宅から逃げ出してしばらくは幸せに外の空気をすって生活するけど結局は帝王の手のひらの上でしかなくて二人のいる村ごと焼かれたらいい。そしてまたお慧は廓に戻されてもう二度と願わないって苦しんで、高木はそんなお慧を見て毎日罪悪感に苦しむといい。幸せ。

っはーーーーーーー!!!!幸せ!!!ここまででだいぶ幸せです!!!が!!!!焼かれる側にいきます!!!!!!長くてすいません!!!!

【焼かれる側】
⑧信頼される村地主の息子 涼介さん
尊敬する父の姿を追い続け、村のため村人のために働き続ける次期村地主。あくまで村長ではなく地主なのがいい。となり村から帰る途中行き倒れている(演技の)侑李と出会い世話をしているうちに兄弟のように思っていく。たまに姿の見えなくなる侑李を心配していたのに、軍が攻めいってきた時に一切振り返らず軍側へと歩いていく侑李の姿に絶望して叫んで欲しい。侑李も侑李で初めてのあたたかな感情を経験したことに少し心を痛めていたらいい。薮様に「情でもわいたか?血の繋がるものを一人残らず消したのはお前だろう…?」とかあの笑顔で言われて、表面上取り繕うけど心の中では、せめて僕の手で…とか思ってる侑李によってひとつひとつ家を焼かれて嗚咽する涼介さんの姿がみたい(頭沸いてる)。

⑨幼なじみ 大貴
毎日朝昼と清流に水汲みにいく好青年、大貴。近所の子の子守でもしてると大抵着物の袖をまとめた大貴がやってきて、「よう!まーたやってんのか!お前ほんといい嫁になるよな!」ってニカッて笑ってほしい。幼少期に結婚の約束とかしてたらいい。忘れちゃってるんだろうなとか思ってるけど実はめっちゃ覚えてるといい。照れてたりするとズカズカ家まで入ってっちゃって「おっちゃん水は足りてっかい?男手ないと辛いだろ?」とかいって親も掌握したらいい。それなのにある日突然きた軍によって大切な故郷が焼かれて、走って殴りかかろうとするんだけど止められて「なんだよ…!みんなはこれでいいってのかよ…!」ってちょっと森の方へ走って頭を冷やしてしまったばかりにさっき自分を止めてくれた村のみんなの姿が見えなくて泣き崩れるといい。倒れている幼なじみの姿を見つけて、いつか伝えようとしてた「ずっと一緒にいるからな」を優しい笑みで呟いてゆっくりと横たわって手を繋いだらいい。だんだんと熱さに溺れていく感覚の中幼かったあの日のことを思い出して一筋頬を濡らして目を閉じたらいい…!!!!!!


泣ける!!!!誰か映画でも撮ってくれ!!!と膝をついて懇願しました。ちなみに私は有岡さんの幼なじみではなくその隣の家の娘として生まれて二人の行く末を案じながらちゃっかり生き延び別の村へ移り住み、ある日越してきたお慧と高木をまたもじっとりと見守った末満面の笑みで攻めいってきた2度目の軍にデジャヴを感じつつ連行される二人を見届けてから焼け死にたいです。ええ、夢です。本来であれば村を焼かれるなんておぞましいでしょうに二度もその恐怖を体験したいというのだからヲタクは最強だと思う。長くなりました。ヲタク幸せです。よろしければあなたの村焼きエピソードもおきかせください。ぜひ。