ごめん、やっぱすき

うまく言えないけど。

アイドルという仕事

十数年、色んなアイドルを追ってきて、今日ちょっと悲しいことがあったので自分の頭の中をまとめたくなったので書いておこうと思います。

 

今現在、大騒動になっている女性アイドルグループについて、ある番組で報道されていて。

 

その中で「気づいたらアイドルになっていたというのはあるのかもしれないけど、何になりたいんですか?『アイドル』っていう人がいる。アイドルっていうのが職業みたいになってるのはおかしい。(ニュアンス)」という発言がありました。

 

いやいや、批判したい訳ではなくて!!

言いたいことがわからないでもない!!でも言葉足らずだと思う!!!

別に今までこの人のことをどうこう思ったことは無いし、なんなら色々なアイドルと共演してるのを見たことあるからこそ!!

それはちょっと言い方に難がある!!

 

と思ったのです。

 

 

わたしはもうずっとずっっっっっと言ってきていますが、『仕事としてアイドルをやっている』アイドルが何よりも好きです。

 

シゲアキも伊野尾くんも指原も。

そんな困窮してるとかではなくて、私たちが生活するために学生したりバイトしたり就職したりするみたいに、仕事として、役割としてアイドルをしていると思うわけです。

 

アイドルって確かにぼんやりしてます。

アイドルの仕事はなんだと言われれば、主には歌って踊ることなのかもしれないけど、だからといって歌手でもなければ、ダンサーでもない、モデルでもない、俳優でもない…

 

でもそれこそアイドルだと思いません?

 

本人の意志によっては、歌手でもあり、ダンサーでもあり、モデルでもあり、俳優でもある。

『自分はこうなりたい!!』っていう、その人自身の、まさに偶像なんじゃないでしょうか?

本人ですら崇拝する対象として、『なりたい姿』がある。

もしくは多くの人からの『こうあってほしい姿』がある。

 

アイドルってその自分や自分以外の人々の偶像を求めていく仕事なのではないでしょうか。

 

こうやって書くと、「アイドルが正解がないのに不正解ばかりあるとんでもない仕事に捉えてるんですか…?」って思われるかもしれません。

 

私は特に色々ややこしく考えたいタイプのおたくだし、その点については確かに自分でも面倒くさいこと言ってるな…っていう自覚があります。

 

でも、冒頭にあげた方の発言ってきっと、「他にもそう思っている人がいるだろう」って思って公共の電波に乗せられた発言だと思うのです。

 

「アイドル、アイドル、ってなんの仕事なの?(笑)」って思う人がたくさんいるし、さらにいえばアイドルという存在を否定する人だっているのかもしれない。

 

何に対しても肯定する人と否定する人がいるのは当たり前なんだけれど、発言ひとつで肯定する人を否定する人にしてしまったり、その逆もあるのかもしれないと思うのです。

 

アイドルは確かにあやふやなのかもしれない。でもそここそがアイドルの本質であり、それぞれのアイドル個人の資質が問われる部分なのではないかと。

 

アイドルには尋常でない精神力と確固たる覚悟が必要だというのが私の持論です。

 

みんなの求める姿であろうとすることを仕事にしている。それは時に自分の本当の姿やなりたい姿とは違うこともあるでしょう。そんな摩擦ですり減って限界になったから辞める人もいるのでしょう。

 

それでも今日、私たちの目に映るアイドルの多くは、覚悟を持って、偶像を見せるために、共感も批判も応援もなにもかもをひっくるめて、人々の前に立っている。

 

こんなの、こんなの…私は応援するしかないです。

だからこそあえて「仕事として」アイドルを選んだ人たちを、私は愛してしまうのです。

 

世の中たくさんある仕事のなか、もちろんアイドル以外にも辛くて大変な仕事ばかりだけれど、判断基準もマニュアルもあやふやで、不安定な仕事と分かっていながらも、アイドルであり続けようとする沢山のアイドルを私はこれからもより多く、目に焼き付けていきたいと思います。

 

みんなみんな、だいすきだ〜〜〜!!!(力技のエンディング)