ごめん、やっぱすき

うまく言えないけど。

何故私は未だNEWSを見てしまうのか

ブログをぱっと見て察せるようように、私は現在Hey! Say! JUMPのファンである。以前述べたことがあるが、私はかつて約8年手越担として時間を重ねてきたコッテコテのNEWSファンだった。私がNEWSのファンを降りたのは、あの脱退が引き起こしたことに起因する。けれど今、私はまたNEWSを見つめている。何故なのか、自分と向き合ってみようと思う。

私が俗に言う担降りをしたのは10周年の年だった。脱退がきっかけとはいったけれど、直接的に私が降りるきっかけまではならなかった。正直LIVE!LIVE!LIVE!あたり、いや多分それより少し前から、どこかそんな気がしていたからだと思う。山下くんや錦戸くんのポテンシャルの高さやエリート気質はグループに所属するメンバーの一つの個性、キャラクターというにはあまりにもずば抜けていたと思う。いい意味でも悪い意味でもNEWSはその2人に支えられていたしグループとしてのイメージそのものだったと思う。だからNEWSにとって彼らが必要な理由はあっても、2人にはNEWSでなければならない理由があんまりないように見えていた。いつか来るのかもしれない、でも今ではなくて良かったな…そんなふうに不安定な気持ちで私は一瞬一瞬を目に焼き付けていたのだと思う。

いつか来るのかもしれないと思っていた日が実際に訪れた時、私は多分そこまで驚いてなかったと思う。あ、今か…って妙に納得していたと思う。でも私は手越担だったし、その頃彼はもう安定してイッテQに出ていたし、小山担や成亮担よりだいぶ落ち着いていたと思う。テゴマスとして、手越祐也として、テレビに出ている姿を見ていると、NEWSがなくなってしまうという実感が沸かなかった。だって今見てるし、って感じ。

少しして、2人がいなくなるってどういうこと?って改めて思ってDVDを見た。録画してあった番組を見た。

あ、だめかも…と思った。NEWSにとって必要だったというより不可欠な2人だとしか思えなかった。そうか看板を失うってこういうことか、と。私はアイドルを仕事として捉えているアイドルがすごく好きだから必然的にアイドルをビジネスとして見る側面も受け入れなくてはならないと感じてて。

ビジネスとしたら、看板を担う存在が2人とも抜けて利益率が下がるだろう商品を今までどおり売り続けるのは非効率的。良くも悪くもジャニーズ事務所は思いたてば新商品となる存在はごまんといるし、ここにきてそんな非効率な商品に執着する必要はないだろうなと思った。そりゃあ解散の危機にも陥るな…とやはり私は感情荒ぶることなく思っていた。ビジネスって確かに感情なしに進めていけるものばかりじゃないけど慈善事業じゃないしアイドルはハローワークでもない。アイドルはその身の全てを商品として収入を得ているのだ。

けれど彼らは復活した。自分という存在の商品価値をいかにしてアピールするか、どの層に訴えかけるべきか、自分たちという商品のコンセプトやセールスポイントをリニューアルし、見事に再販までこぎつけたわけである。この再販までの功績はどちらかといえばコヤシゲの2人によるものが大きいと思う。どんな声にも立ち向かい、自分の商品価値を世の中に訴えかけた2人の自己プロデュースは明確に、それぞれ個人だけでなくNEWSという存在を世に発信し続けていたと思う。

そんな2人が新たにエースとして手越を看板として打ち出したこと、気弱でいじられるキャラとして小山さんをリーダーに据えたことは一か八か、だけどそれしか選択肢がなかった捨て身の販売戦略だと思っている。基本的に小山さんは重要な決断は加藤さんに相談する節がある。だから実際はその業務や役割は2人で進めていっているだろうに、表向きを最年長でありキャスターを務めていて一般層からしっかり者として認識されやすい小山さんをリーダーに据えるのは分かりやすいしキャラ付けする上でもやりやすいように思えた。

正直な話、手越をエースに据えたのはもう本当にメンタルが理由だと思う。仕事だって前任がものすごく出来る人で絶大な支持を誇っている上に現状他の部署にまだいるってなったら相当アウェイだしとんでもないプレッシャーだと思う。そんなプレッシャーを背負うことが出来る可能性を持っていたのが手越だけだったんじゃないかと思う。コヤシゲは戦略担当でもあるし自分達はエースではない、って思ってるし実際エースではない。対してプロ意識の塊ともいえるマッスーはストイックな個人主義者であるし彼がエースとなるとグループの全体を個性的な彼基準にしなくていけないことがネックだと思う。他のメンバーがそれぞれに色を出しつつ、NEWSの時、アイドルの時、コイツが顔です!!と言えるのは手越しかいなかったんじゃないかなぁ。手越はかっこいい。強い。だからこそ、可愛くなかった。

そんなわけでここまで再結成への私の勝手な考えを書き連ねてみた。そして次は私の中の変化を考えてみたい。

前に担降り関連の記事で書いた通り、私が手越担を辞めたのは胃もたれみたいなものが原因だ。ここでやっと冒頭に戻るが10周年イベントに参戦した。私はこの時かなりいい席だった。多分人生で1番いい席。そんな席で聴いた愛言葉。メンバーも泣いたし、ファンも泣いた。もちろん私も泣いた。そこでハッと思ってしまった。

これが私のフィナーレなのかもしれない。

嬉しそうにドームを走り回って、優しい顔して歌って、かっこいいと可愛いをふりまく4人をこんな近くで見たんだ…こんなに愛がこもった歌を聴くことが出来たんだ…もう十分じゃないか。伝わらないと思うが、ずっと写真を撮り続けて綺麗に大切に保管してきたアルバムが、ついに最後のページまできてしまったように感じた。もう大きくなった。もうここまできた。もう、いいかな。私のなかで満足してしまった。

多分再結成して変わりつつあるファンの雰囲気にも影響されたのだと思う。理由はわからないけど、ファン層が若返ったなと感じていた。これからNEWSと共に歩んでいこう!っていうバイタリティを持った若いファン達こそが再結成したNEWSが求めているファンのように感じた。

これから嬉しいことや悲しいこと、まだ涙することがあるかも。ああもうこの空気、私は一緒に抱えていけないな。すごく自分勝手に、託すような気分になって私はヲタ卒した。

そしてしばらくしてHey! Say! JUMPのファンとしてジャニヲタに舞い戻った。私はジャニーズに関わらず、なんてことない話をする用のTwitterアカウントを持っていて、仲の良かったジャニヲタの方々がフォローしてくださっていた。ヲタ卒してから舞い戻るまではあまり見なかったが、結局そのアカウントを今でもヲタ活用のアカウントとして使っている。そのため少なからず元々NEWS担として交流していた方達のツイートからNEWSの情報が少しだけ手に入っていた。

仕事として、ビジネスとして、アイドルをこなす彼らが大好きだった私はどうしても彼らを商品として捉えすぎていたのかもしれない。NEWS担ではない立場で改めて彼らを見た時、驚くほど輝いて見えた。

あれ?手越ってこんなに可愛かったっけ?小山さんてこんなにしっかりしてたっけ?増田さんてこんなにかっこよかったっけ?シゲアキってこんなに堂々としてたっけ?

近すぎて見えなかったのだろうか。外向きに考えすぎていたんだと思う。部外者の一ファンにしか過ぎない私が、こうしなきゃ、ああしなきゃ、と思っているうちに当人たちは自分達でどうにかしていた。

ああやっぱり好きだ。ここに私のジャニヲタとしての青春があるんだ。ずっとずっと好きだったNEWS。何があっても輝いているNEWS。だからこそこの位置より近づきたくないと思った。ここがちょっと…とか、今の発言はなー…とか、どうしてもそんなことを考えてしまう嫌な私だから、可愛い!かっこいい!と馬鹿みたいに呟けるような距離にいたい。語らない。語りたくない。

いつか信じられないくらい輝いて、大きな大きなグループになって、「ああやっぱり好きだった。いつだって輝いている。…好きだったな。」というバウムクーヘンエンドみたいなゆるやかで甘ったれた関係になりたくて、私は今もNEWSに引きずられているんだと思う。