ごめん、やっぱすき

うまく言えないけど。

傘を持たない蟻たちは

愛する旦那様加藤シゲアキさんの第4作、読みました!

正直事前にインタビュー等あまり見ていなかったのでサラッと手にとった人のような立ち位置で読みました。

第一印象としては、「なんて歪んだ人なんだろう」って感じ。褒め言葉としてのそんな感じ。こんな歪んだ人間観を描ける人がアイドルやってるなんて興奮する。そこらの若いキャピキャピした子が加藤シゲアキを知って間もなくこれを読んだとしたら間違いなく若干引く(笑)

「生と性」を掲げた短編たちはどれも嫌悪だとか焦燥だとか依存、そんな他人に晒したくない部分と隣り合わせで描写がされていて、「シゲアキってこんなこと考えてるんだ〜〜〜〜♡♡♡」なんてテンションで読むのは不可能だと思う。いい意味で嫌な小説だった。誰もが逃げられないようなテーマを掲げて歪んだ世界を突きつけられる感覚、私は嫌いじゃないです(笑)むしろここまで溺れて死にそうな世界を描いておきながら過去の自分に「世界はお前に優しいよ」だなんて言葉をかけようとする(※Myojo 1万字インタビュー)シゲアキ自身の歪み(ひずみ)が私は大好きです。

短編なので特に気に入ったものについても話したいけれど感情の爆発が整理できてないのでまた落ち着いてからまとめようと思う。